FUJISATO LIVING COLUMN

  • 暮らしのタネ
  • 2018/10/24

 10月6日(土)~8日(月)の3連休は、ふじさと元気塾主催の藤里移住おためし暮らしツアーが開催されました。お越しいただいたのは、神奈川県在住の林さん(35)と埼玉県在住の安藤さん(28)。お二人とも田舎暮らしの経験は無く、藤里町に来るのもはじめて。これから3日間、藤里町民のおもてなし攻勢が続きます!

10月6日(土)ツアー初日

 3連休のため、大館能代空港着の航空機チケットが完売。林さんは秋田空港から、安藤さんは新幹線での移動となりました。「ここまで来るのに7時間以上かかった」と林さん。本当にお疲れ様でした。ちなみに、大館能代空港を利用すれば、羽田空港から1時間半程度で藤里町に到着可能ですので、お越しの際は早めのチケット購入をお勧めします。

  まずは、藤里町のランドマーク『かもや堂』でオリエンテーションを開催。藤里町の概要を説明します。『コンビニは無いが世界遺産がある町、藤里』、その唯一無二なコントラストに驚く二人でしたが、かもや堂周辺の景色を見て、安藤さんから「意外とちゃんとした町ですね」との感想をいただきました。いったいどんな場所を想像していたのか質問すると?「もっと、ジャングルみたいな・・・」とのこと。藤里は道路もアスファルトだし、スーパーも近くにあるのです!オリエンテーションの後は枝豆の収穫体験。この後のビールを想像しながら、必死に採っていきます。

 その後は湯の沢温泉郷にある『和みの湯』へ。『和みの湯』は湯の沢温泉郷随一の美肌の湯として知られており、お肌がスベスベを実感できます。安藤さんも「肌の潤いがすごいっす!」と、いたく気に入っておられました。露天風呂もあり、滝の音を聞きながらゆっくりと旅の疲れを癒やしてもらいました。
 お風呂が終わったらお待ちかねの「ふじさとゴハン」、農家民宿『陶』の佐々木喜恵子さんの手料理でお出迎え。喜恵子さんは町の料理名人としても知られ、普段、都会では食べられない藤里名物のサフォークの陶板焼きや、取れたてキノコ煮などが食卓に並びます。(喜恵子さんの料理は、地元でもめったに食べられないご馳走です。)
 締めはまさにこの秋収穫したばかりの新米。もうおなかいっぱいと言いながらも完食したお二人。
現在午後8時半。本日は早々にお休みとなりました。

10月7日(日)ツアー2日目

 2日目はリンドウの収穫体験のはずがまさかの台風直撃。開催が危ぶまれましたが、午前中には雨も止み、大きな被害も無かったので、リンドウの収穫体験をすることができました。
 収穫が終わったら『ホテルゆとりあ藤里』の温泉へ。なんと、ゆとりあは白神山水飲み放題サービス付き。収穫作業で失った水分を取り戻します。さらに、林さんの好きなサウナと水風呂もあるんです。林さんいわく「水風呂と暖かい風呂に交互に入れば、翌日の疲れが全然違う」とのことで明日の岳岱散策も一安心です。
 温泉に入った後はリンドウ農家の皆さんと交流会。普段は聞けない「農家あるある」を聞くことができました。料理も、秋田名物きりたんぽ鍋や栗の渋皮煮、アユの塩焼き、さらにはクマ肉まで登場で二人もびっくり。お酒は地元のブドウ“ヤマソービニオン”を使った『白神山地ワイン』や白神山水で醸造した日本酒『白神のめぐみ』で乾杯。本日もおなかいっぱいで、早めの就寝となったのでした。
 

10月8日(月)ツアー最終日

 最終日はいよいよ白神山地を見学です。まずは『白神山地世界遺産センター藤里館』にて白神山地の全体図と概要の説明を受け、その後、ブナの森が広がる岳岱自然観察教育林へと向かいました。
 岳岱へ向かう途中で太良峡や秋田杉の天然林を見学。10月中旬には山いっぱいの紅葉が楽しめます。岳岱に到着し、ブナの森を散策。400年ブナをはじめ、緑の小道を歩きます。道は車椅子の方でも楽に通れるようにとウッドチップで舗装してあるため、フカフカと優しい歩き心地で疲れません。

 そして、岳岱奥に到着。白神山地の湧き水で喉を癒やします。飲んでみて「甘い」と林さん。奥さんへのお土産にするそうで、たくさん持ち帰っていただきました。

 岳岱の後は横倉の棚田と峨瓏の滝を見学し、お土産を買って終了。


 長かったようで、あっとういう間の3日間でした。お二人に感想を聞いたところ、「東京とはまったく違う世界で、心身共にリフレッシュできた3日間」「食べ物をはじめ、都会では絶対に経験のできないことを満喫できた貴重な機会になった」とのことでした。次回のお試しツアーは1月中旬を予定していますので、ご参加いただければ幸いです。
 最期まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

文・小原 拓万 写真・松川亨平・小原拓万

Loading..
LOADING