11月3日～5日の3日間、(株)白神ぶなっこ教室にて子どものための暮らし体験ツアーが開催されました。タイトルの通り、藤里の子育て環境を中心に据えたツアーとなります。都会とは大きく違い、豊かな自然に囲まれ、町全体が家族のように暮らす藤里町の暮らしを体験していただきました。

 

１１月３日(土)　はじめての藤里町
　今回お越しいただいたのは宮野さんご一家。お父さんは残念ながら参加できませんでしたが、母、子（5歳と2歳の女の子）、と祖父母の計５名にお越しいただきました。なお、藤里町への訪問は２度目になります。今回は子育てを中心にしたツアーというプログラムに興味をもっていただき、参加のはこびとなりました。

　はじめに廃校を改築した体験型宿泊施設、白神ぶなっこ教室にてツアーや町の概要を説明。その後、白神山地森のえきで昼食を食べ、放課後児童クラブ、図書館、空き家バンクの登録物件の見学を行いました。放課後児童クラブは月額2,000円の負担で利用できるので、多くの家庭が利用しています。広々とした空間に遊び道具が多数置かれており、宿題や遊びをしながら楽しく過ごすことができます。図書館にはキッズスペースがあり、絵本や遊び道具が置かれているので、幼い子も楽しく遊ぶことができます。その後、空き家物件を紹介し、大家さんのお話も聞くことができましたた。
　見学が終わるとスーパーいとくでお買い物体験。スーパーいとくは秋田県内を中心に２５店舗を展開する秋田では有名なショッピングセンターで、品ぞろえも豊富です。いとくでは、きりたんぽ作りに必要な食材に、地元石川餅店のおやきを買って、ぶなっこ教室へ戻りました。

　いよいよ、夕食のきりたんぽ作り。今回はタイミングもよく、あきたこまちの新米で作りました。お米を丁寧につぶして、棒に通した後でじっくり焼きます。焼いている間に、宮野さん一家はゆとりあ藤里健康保養館にある温泉で長旅の疲れを癒やしてもらいました。

　温泉の後はお待ちかねの夕食。メインのきりたんぽ鍋の他、ブナハリタケ、柿など、地元の食材を使った様々な料理が並び、藤里の味を堪能していただきました。子供たちもおいしそうに食べてくれました。夕食後は役場職員を交えて、藤里での暮らしについて話し合いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

１１月４日(日)　世界遺産のブナの林を感じる
　翌日は朝から藤琴川沿いを散歩。ツアーの案内人である藤田主計(かずえ)さんが、町の歴史を説明してくれました。朝食を済ませ、美しいブナの林がひろがる岳岱自然観察教育林へ。岳岱は標高620ｍに位置し、12haという広大な土地に広がるブナ林は、世界自然遺産である白神山地の原生的なブナ林を体感することができる藤里町屈指の観光スポットです。見渡す限りのブナ林や、シンボルの400年ブナが心を癒やしてくれるのです。癒やされた後は峨瓏の滝を見学し、素波里湖へ。湖畔には素波里園地があり、大型遊具やおもしろ自転車など、子どものあそびがいっぱいあります。大半の遊具が無料で遊ぶことができるので、子供たちは元気いっぱい楽しんでくれました。また、レストハウス白神では店主こだわりの馬肉ラーメンや、藤里産のサフォーク羊(要予約)を食べることができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

　素波里園地の後はゆとりあ藤里にある温水プールで遊びました。温水プールは温泉と併設されており、大人400円、子どもは200円でどちらも利用することができます。いっぱい泳いだ後はお待ちかねの夕食。今日も藤里の食材をふんだんに使った料理でおなかいっぱいになっていただきました。大人たちは白神山地の大自然や藤里にある施設の話で盛り上がりましたが、子供たちは遊び疲れたのか、早めの就寝となりました。

 

１１月５日(月)　幼稚園でみんなと給食体験！
　最終日となり、いよいよ藤里の子どもたちとの交流です。保育園に到着すると、子どもたちは元気いっぱいで遊んでいます。二人とも、最初は少し緊張していましたが、だんだんと慣れてきてくれたようで、藤里の子どもと一緒に買い物ごっこをして遊びました。保育園の次は藤里幼稚園へ。幼稚園では、女の子はネイル遊びをしたり、男の子はダンスを踊ったりと遊びも様変わりしています。二人は化粧台で化粧ごっこを楽しみました。そして、お昼は園児たちと一緒に給食をいただきました。私もいただきましたが、とてもおいしかったです。藤里町の学校給食はかつて日本一の給食に選ばれたこともあるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

　元気いっぱい遊んだ後は、みそ造り体験。ほのかな甘みの優しい味で、おみそ汁にぴったり。白神街道ふじさと産地直売所でも販売しており、人気商品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

　その後、ぶなっこ教室に戻り3日間をふりかえりました。最終日は平日だったので、実際に幼稚園や保育園を回り、園児たちと交流でき、具体的な生活をイメージしていただきました。藤里町は、四季折々の楽しみ方ができる町です。春は山菜を楽しみ、夏は涼しく、お祭りもたくさん開催されます。秋には新米やきのこを楽しみ、冬は美しい雪景色と共に過ごします。
　興味のある方はぜひご連絡ください。季節ごとに違った藤里町を用意してお待ちしています。
　最後まで読んでいただき、ありがとうございました！

 

 

 

【文・写真　小原拓万】