FUJISATO LIVING COLUMN

  • 暮らしのタネ
  • 2021/01/27

 神奈川県出身の自然アドバイザー菅沼慶太さん。日本で2番目に高い北岳の山小屋での仕事経験、アメリカでの2年間の暮らしでナショナルパークを巡り歩き、環境NGOでの経験を経て、白神山地自然アドバイザーに着任。現在6年目の菅沼さんに白神山地自然アドバイザーの仕事や、白神山地で暮らすことを聞きました。

きっかけは?

自然系の仕事がいろいろある中でも、いつか天然林に関わる仕事がしたいと思っていました。もともと東北の森が好きだったこともあります。たまたま転職の機会を伺っていた時に見つけたんです。

 

自然アドバイザーの仕事の面白さは?

 白神山地は手付かずの自然です。なにより原始時代から続く自然の姿をそのまま見れる楽しさがあります。自然が自然のまま残っている営みを伝えられることということしょうか。
わかっているようで、気づいていないこと。そういうものを伝えることの面白さと、学ぶことの楽しさがあります。
 仕事でうれしいのは、学校の授業などで一度来た子供が親を連れてまた来てくたり、そのあとに自分で捕った虫を持ってきてくれた時ですかね。自分も小さいときそうだったので。
 大人の方では、日本を旅しているご夫婦をご案内した後に、森の見方が変わったと言われたのはうれしかったですね。
 こっちに来てから好きになったことに鳥見があります。アドバイザーの仕事を通じて、森のつながりを考えるようになったことや、他の動物に比べて比較的見やすいということ。それから鳥がワールドワイドに移動していることも一因です。可愛いさも手伝って、目につくようになりました。ビックリマンチョコのレアキャラのような鳥もいるんですよ。

自然アドバイザーの仕事の難しさは?

 一人で企画し、一人で進めていかなければいけないところでしょうか。周りを巻き込む力がないと、苦しい時もありますね。それから、ずっと同じことをやるマンネリの辛さに陥ることもあります。展示やイベントなどなど、来館者のマンネリをどう越えていくか。難しいですけど、やりがいになるかもしれません。

 

秋田に来る前と来た後の違いは?

 来る前は観光地だと思っていました。でもいい意味で期待は裏切られたんです。観光地化されていない自然があり、自然と密着した暮らしが残っていた場所でした。
 暮らしが不安だとしても、とりあえず迷ったら来た方がいいと思います。思っている以上に東京との暮らしに違いはありません。まあ、除雪は大変かもしれませんが、それ以上のものもあります。例えば、家に帰ったらドアノブに野菜の入った袋が掛けられていて、名前が書いているわけでもないので、誰にお礼いったらいいのか。わからない時もあったりして。笑。

 

森を楽しむには秘訣はありますか?

 いい光学機材で見ると、やっぱり自然の見え方が変わります。鳥が枝を移る時に、顔をヒョコって向けるしぐさが見えたり、上空を飛んでるクマタカと目が合う瞬間なんかもわかるんです。私は、一生モノと思って、勇気を出してカールツァィスの双眼鏡買いました。しばらく悩みましたけど、いい買い物だと思ってます。笑

白神山地の好きな食べ物は?

 山ウドですね。季節には、ウドの先っぽを味噌汁にしたり、天ぷら、キンピラにします。あとは湯がいてマヨネーズつけて食べるのも多いですね。ウドは夏に大きくなっても、先っぽは柔らかいの摘んで食べれるんです。

自然アドバイザーに必要なことは?

 何より自然好きなこと。そして、知識を入れ込むというより、“よく見る”ということだと思います。じゃないとわからない。まずは見て響かせる。そうしているうちに自分はまた興味が沸いてきて調べる。そんな感じです。

 

よく食べるお昼ごはんのメニューを教えてください。

 チンするご飯にレトルトカレーのセットですね。たまに猛烈にカツ丼を食べたくなってすぐ近くのホテルゆとりあにいきます。

私をつくった三冊を教えてください。

 旅をする木   星野道夫

 クマを放つ   ジョン・アーヴィング

 スティルライフ 池澤夏樹

 

最後に応募検討者に一言

 白神山地はすごいんです。登山道のない山、素の山に入れるところはそうはありませんよ。

 

◆詳しくはこちらをご覧ください。

→募集要項(PDF)

◆詳細ページ

→https://www.town.fujisato.akita.jp/town/soshiki/c63/2252

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