FUJISATO LIVING COLUMN

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  • 2024/07/29

山菜名人が山で採ってきたミズ(写真=船橋陽馬)

 

 

シャキシャキねばねば食感の山菜

「ミズ(正式名:ウワバミソウ)」をご存知でしょうか。

 

「タラの芽」「コシアブラ」「こごみ」などは採れる時期が限られていますが、

ミズは、山菜の中では比較的長い時期採ることができます。

 

料理の仕方も手軽で、アク抜きなどは必要なく、

薄皮をむいてしまえば、お肉と一緒に炒めたり、

漬物にしたり、味噌汁に入れたりして楽しめます。

 

今回は、ミズの根元の部分を使ったレシピ「ミズたたき」をご紹介。

ミズをたたいたり刻んだりしたものに味をつけたこの「ミズたたき」、

食感が楽しく、ご飯にかけると、まるで“米泥棒!”

暑い時期など、食欲が湧かない時にはおすすめですよ。

 

 

 

作り方の前に、地元の人たちに聞いたおいしく作るコツは、

根元の部分を使うこと、タマビロ(ひろっこ)を入れることの2点。

タマビロはおつまみとして味噌をつけて食べることもあります。

 

ミズは根元を使うことで、色も鮮やかになり、ダシが出て味が濃くなるんだとか。

また、小さな玉ねぎのような形をしたタマビロは、辛味を加えてくれます。

この辛さがアクセントになるので欠かせません。

道の駅や産直などでは、これがセットで売られているので便利。

 

根元の部分。細い根がついていますが、水で洗いながら手である程度取り除けます。

「森のえき」で売られていたミズたたき用のセット。

 

 

 

 

では、作り方をご紹介します!

 

①ミズの根っこの部分と、タマビロを用意します。水で土などは洗い流しておきます。

 

②材料を全て入れて、粉砕していきます。フードカッターを使うと便利ですが、ご自宅になければジップ付きの袋に入れて砕いていきます。

 

③全体がまとまってもったりとしたら、お好みで味噌や出汁を加えて味付けします。

山菜の料理と聞くと、ハードルが高く感じてしまいますが、

手軽にできるものもあります。

 

機会があればぜひ、試してみてください。

 

 

 

文=根岸那都美

 

根岸那都美(ねぎしなつみ)

わたす研究所・副代表。宮城県出身、東京から藤里に移住して9年。個人で営む「初恋デザイン」との兼業。

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