藤里町はじわじわと来ます。
目立つ派手さや、即効性はないかもしれません。優しく、ゆっくり効いてくるのが藤里流。
世界遺産白神山地もある奥山のブナ林では、本州幻の鳥とも言われるクマゲラが飛ぶ、他にはない自然があります。
自然に寄り添い、大切なものとシンプルに暮らしているうちに、ある日、藤里の心地良さに気付くでしょう。
シンプルな生き方をお手伝い。ここは 「いきかた」応援サイトです。
藤里を訪れる方々は、誰しも水の鮮烈さと、しみじみ味わい深い人たちとの出会いを口々に語ります。
人口はおよそ3400人。山の手線の内側面積の約4.5倍あり、その9割を森林原野が占めています。
町内には日々の疲れを癒す温泉があり、
天気のいい週末は気の合う仲間とBBQをする姿がそこかしこに見られます。
鉄道はなく、コンビ二もありません。24時間の便利さはなくとも、豊かな四季の恵みを生かす知恵が引き継がれています。
ちなみに最寄りのコンビ二は、車で15分くらいの距離の隣町にあります。
雪は、カマクラで有名な秋田県横手市や、お隣青森県弘前市にかないません。けれど秋田市よりは確実に降るところです。
想像以上に雪かきの労力は、大変です。ここ藤里町には、秋田県で唯一の直営除雪隊があり、細やかな道路除雪を行っています。
雪の深い場所の山菜は、太く豊かだということを知っていますか。
雪は、やがて解け森にしみ込み、里山に春の恵みを分け与えてくれるのです。
緑の風さわやかな中で子育てしたい方にピッタリ。藤里町は家族との時間が多いところが魅力です。
未満児保育園、幼稚園、小学校、中学校が町内にそれぞれ1ヵ所ずつあります。保育園に入っていない園児には、
「ばんぶ~ひろば」というサポートがあります。また共働きの方の支援として、延長保育や、預かり保育、学童保育があります。
学校給食は、第9回(2014年)全国学校給食甲子園で優勝実績がある、地域食材を活用した自慢の給食です。
高校生までの医療が無料となります。
コンビ二はありませんが、生鮮食品のお買い物はスーパーマーケットやお肉屋さんで十分ことたります。また毎月1のつく日は市日が開催されます。産地直売にも地物の山菜、野菜も並びます。
藤里町では、内科医院が火曜日、金曜日の午前中のみ開いています。また町営の歯科診療所が1軒あります。多くは、車で15分から40分圏内の医療機関に通院しています。
雪は降りますので、雪かきは必須です。気になる足元事情ですが、長靴、防寒靴では
アクティブさにかけるという方々は、スノートレッキングシューズ、通称「スノトレ」を履いてカジュアルに暮しています。
冬場の暖房として、5人に1人のお宅で薪ストーブを使っています。薪の温かみは他に変えがたいともいわれています。
あなたのイメージする “田舎暮らし”はどんなものでしょうか?
イメージ通りのこともあれば、そうでないことも結構あります。
いざ飛び込んでは見たものの…という場合もあるのです。
ここでは皆さんが後悔しないためのチェックポイントをご紹介します。
都会にあった24時間灯りをつけた飲食店やオシャレな商業施設などの受け口の広い場所はありません。また、自然の近くに暮していますが、茅葺屋根の古き良き時代の農村時代とは違います。インターネットを変わらず使いこなした、ほどよく都会的な暮しをしています。
移住の目標や目的をしっかり確認しましょう。
憧れと現実のギャップを知ることが大切です。
なんとなくや、憧れだけではお互いに大切な時間を消耗してしまいます。あるものしかない。それが藤里町です。
藤里町での暮らしは、別荘地や療養地とは違います。もしあなたが仙人のように人里離れたところを望み、誰にも干渉されない暮しを望むのであれば、他の別荘地などを探した方がいいかもしれません。
庭のある一軒家を手にいれた場合、当然草刈りが必要です。
畑だって手入れが必要です。
自然のままと、手入れを怠ると近所の方々に迷惑を及ぼします。造らない畑の草刈りなど、地域は、気遣い支えあって暮らしてきました。
人が少ない分、役割が多くまわってきます。都会よりその割合は多く、意外に忙しいのです。ごみ捨て場、側溝の管理、回覧板をまわしたりすることから、地区ごとでの美化活動、運動会、お祭りなど。周りの状況がわかるまで小まめに顔を出すことも必要です。あなたが藤里を見ているように、藤里の人たちも「どんな人が来るのだろう。一緒にやっていける人だろうか」と見ています。面倒なところ、わずらわしいところもあるかもしれません。
一方で“藤里の仲間として暮らしていきたいという想い”が伝われば、きっと心強いサポートをしてくれるはずです。
暮らしていくために仕事が必要です。
“どういう仕事をして、生計を立てていくのか。”
イメージを持っていますか。
農林業でしょうか。お勤めでしょうか。それとも起業でしょうか。仕事を選ばなければ求人はありますが、給料、仕事内容があなたの望むものと違う場合も多いでしょう。
近隣の能代市、北秋田市、大館市などにハローワークがあります。ウェブの求人情報に載らないものもあります。足を運んで仕事を探していく必要もあります。
鉄道はなく、移動は車がほとんどです。バスはありますが1時間に一本程度です。スーパーは町の中心部にしかありません。住む場所によりますが、やはり快適な暮しには車が必須です。冬はスタッドレスタイヤをはいて、アイスバーンの道を30キロ程でそろそろと進んでいくこともあります。
慣れれば、1時間程度のほどよい距離感で周辺市にアクセスできる場所と感じていただけることでしょう。
冬の雪かきは難儀です。道路の除雪は、除雪車が行ってくれます。しかし、家の前、庭、屋根の雪と小まめな除排雪は必要です。雪の多い日は出勤前に雪かき、帰宅してからと何度もという日もあります。
雪かきを怠ると、最悪建物が倒壊する場合もあるため、雪がたくさん降った日はみんな外で雪かきをしています。逆に賑やかに感じるときもあるくらいです。
若い世代は標準語で話してくれますが、日常は藤里弁です。
特に地域の代表を務める年配の方は方言で話します。初めは何をしゃべっているかわからないこともあるでしょう。
まあ、それも付き合いを重ねているうちに自然とわかるようになります。
例えば、
・「あだ」→「あなた」 ・「んだ」→「そうだと思う」 ・「へば」→「じゃあ」
・「ける」→「あげる」 ・「あべ」→「一緒においで」 ・「あんべ」→「具合」
などなど。
ちなみに本項タイトルの意味は
「あなたたち、ここに来て、まあゆっくり休んでいってください」という意味です。
いかがでしょうか。ポイントをじっくり考えつつ、モヤモヤがある場合は、移住コンシェルジュにお問い合わせいただくなり、
お試し住宅を利用して、何度も藤里町の季節毎の暮しを体験ください。へばまた!!