10年以上前、“新規就農者”として藤里町に拠点を構えた化粧品会社があります。
一度は使ってみたい憧れの高級化粧品を世に送り出している「株式会社アルビオン」さんです。
化粧品会社と地方移住なんて一見関係なさそうですが、
白神の恵みを活かして農業や食に関する仕事をやってみたい方の参考になりそう!
と思いましたので、ご紹介いたします。
アルビオンさんがここ藤里町で生産しているのは、
化粧品に配合する原料を抽出するための植物たちです。
合計12ヘクタールの農地で、1シーズンに、研究開発用のもの含め、
40~50種類の植物を育てているそう。
ウイキョウ(フェンネル)は「イグニス」というシリーズの製品に配合
ヤグルマギクは「フローラドリップ」という製品に配合
多くの化粧品メーカーでは、原料は作るものではなく買うものなのだとか。
薬草生産者、エッセンス抽出メーカー、問屋、商社など、多くの専門業者が携わり
生産・流通された原料を購入して、化粧品を製造するのが一般的な中、
アルビオンさんは、ゼロからの自社栽培にこだわって素材を揃えているそうです。
食品のトレーサビリティの必要性は唱えられて久しいですが、
化粧品でもこれを実現し、安心・安全な商品を消費者に届けようという
ものづくりに対する真摯な姿勢を感じます!
また、ここ数年は、高齢化により廃業した地元農家さんからブドウ畑を譲り受け、
栽培したブドウから化粧品エッセンスを抽出するとともに、
残った果汁でワインを醸造するという取り組みも開始。
耕作放棄地となる農地を救うと同時に、
特産品「白神山地ワイン」の製造も実現したこの取り組みは、
秋田県の「あきたSDGsアワード2022」にも選ばれています。
社員のみなさん総出で収穫作業!ブドウは食用より小粒。
そのアルビオンさんが、白神山地世界自然遺産登録30周年を記念して開催される
「Shirakami FESTA~新しい森のトビラ~」
(2023年6月10日(土)12:30~17:00)の
一部として、こちらのトークセッションを開催されるそうです↓
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白神の風土と食セッション~日本のワインと白神山地ワイン~
(15:30~藤里町総合開発センター 2階大ホール)
ゲスト
俳優・辰巳琢郎氏
株式会社アルビオン 代表取締役社長 小林章一氏
株式会社アルビオン 醸造責任者 佐藤祐介氏
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移住して、農業や食に携わる仕事してみたいという方には、おススメのイベントです。
申込不要で入場無料です!ぜひ参加してみてください!
もっと詳しくご紹介したいアルビオンさんですが、長くなりましたので、またの機会に。
本物のものづくりを志す方、ぜひアルビオンさんをチェックしてみてください!
アルビオン白神研究所インスタグラムはこちら
アルビオン白神研究所You Tubeはこちら
文=佐々木絵里子
写真=株式会社アルビオン白神研究所提供
佐々木絵里子(ささきえりこ)
わたす研究所・代表
埼玉県出身で、結婚を機に藤里町に移住。町役場および地域⼥性陣との協働プロジェクトを経て、2022年わたす研究所として独⽴し、地⽅における柔軟な働き⽅のしくみづくりに取り組む。2023年より一般財団法人 KILTA(キルタ)理事も兼務。小学生と保育園児の2児の母。