シャキシャキねばねば食感の山菜
「ミズ(正式名:ウワバミソウ)」をご存知でしょうか。
「タラの芽」「コシアブラ」「こごみ」などは採れる時期が限られていますが、
ミズは、山菜の中では比較的長い時期採ることができます。
料理の仕方も手軽で、アク抜きなどは必要なく、
薄皮をむいてしまえば、お肉と一緒に炒めたり、
漬物にしたり、味噌汁に入れたりして楽しめます。
今回は、ミズの根元の部分を使ったレシピ「ミズたたき」をご紹介。
ミズをたたいたり刻んだりしたものに味をつけたこの「ミズたたき」、
食感が楽しく、ご飯にかけると、まるで“米泥棒!”
暑い時期など、食欲が湧かない時にはおすすめですよ。
作り方の前に、地元の人たちに聞いたおいしく作るコツは、
根元の部分を使うこと、タマビロ(ひろっこ)を入れることの2点。
ミズは根元を使うことで、色も鮮やかになり、ダシが出て味が濃くなるんだとか。
また、小さな玉ねぎのような形をしたタマビロは、辛味を加えてくれます。
この辛さがアクセントになるので欠かせません。
道の駅や産直などでは、これがセットで売られているので便利。
では、作り方をご紹介します!
①ミズの根っこの部分と、タマビロを用意します。水で土などは洗い流しておきます。
②材料を全て入れて、粉砕していきます。フードカッターを使うと便利ですが、ご自宅になければジップ付きの袋に入れて砕いていきます。
③全体がまとまってもったりとしたら、お好みで味噌や出汁を加えて味付けします。
山菜の料理と聞くと、ハードルが高く感じてしまいますが、
手軽にできるものもあります。
機会があればぜひ、試してみてください。
文=根岸那都美
根岸那都美(ねぎしなつみ)
わたす研究所・副代表。宮城県出身、東京から藤里に移住して9年。個人で営む「初恋デザイン」との兼業。