全国的に、9月も真夏の暑さが続いています。
ここ数年の猛暑で、暦の上では秋でも9月はもはや夏?という声も聞こえてきます。
では、ここ北東北の藤里ではどう感じるか?というと、暑さは残りますが9月はやっぱり秋。
なによりも、激しい昼夜の気温差が、秋の到来を体感で教えてくれます。
昼間は30度を超える暑さでも、夕方から一気に気温が下がり、20度を下回る時も。
ベッドに入る際には暑くても、朝方のことを考えて足元に羽毛布団を置いて寝たり、
昼間かいた汗で夕方身体が冷えないよう、早めに入浴したりと、用心しています。
9月は、3月と並んで、いつも以上に体調管理が必要な時期です。
寒暖差やこうべを垂れる稲穂と並んで、秋の到来を感じさせてくれるのがこちら。
毎年9月7日~8日に開催される「藤琴浅間神社祭典」というお祭りです。
「上若(かみわか)郷土芸能保存会」「志茂若(しもわか)郷土芸術会」という2つの郷土芸能団体が、奉納演舞として、長年地域で受け継がれてきた「藤琴豊作踊り」という踊りを舞います。
踊りは数種類ありますが、代表的なものが、写真の「駒踊り」。
騎馬隊の格好をした踊り手たちが大名行列のように列をなし、地区内を練り歩きながら、お囃子に合わせて出陣や戦いの様子を踊りで表現します。
*藤琴豊作踊りの詳細はこちら→
https://www.town.fujisato.akita.jp/kanko/events/1759
日中は観ているだけでも暑かったのに、祭りもクライマックスを迎える夕方には肌寒くなることも。
全ての演目が終わり、ひんやりとした空気の中で先ほどまで大名行列がいた通りを眺めると、「今年も夏が終わったんだな」と感じます。
祭りが終わってもしばらくはお囃子の音が耳に残り、秋の虫たちの鳴き声と共に、より一層秋を感じさせてくれます。
この他にも、9月の藤里は、「根城豊作相撲」や地区ごとの神社祭典など、収穫の時期らしいイベントがめじろ押し。
移住を検討中の方には、寒暖差対策をして、9月の藤里もぜひ訪ねてみてください。
文=佐々木絵里子
佐々木絵里子(ささきえりこ)
わたす研究所・代表
埼玉県出身で、結婚を機に藤里町に移住。町役場および地域⼥性陣との協働プロジェクトを経て、2022年わたす研究所として独⽴し、地⽅における柔軟な働き⽅のしくみづくりに取り組む。2023年より一般財団法人 KILTA(キルタ)理事、藤里町教育委員会委員も兼務。小学生と保育園児の2児の母。