駅もコンビニもない田舎町での運転、
砂利道やカーブが続く山道を想像して
不安に思う方もいるかも知れません。
移住を検討中の方からも
「運転は出来るけど、山道の運転は苦手です」
「ほぼペーパードライバーなので、自信がなくて……」
などといった声を聞くこともあるのですが、
町内で日常的に利用するのは、初心者にも優しい道がほとんどです!
今回は、写真と共に道路の様子をご紹介します。

藤琴地区:町役場前の道。「秋田銀行」やスーパーマーケット「いとく」、床屋さんなどが並びます。

中通地区:「森のえき」「ホテルゆとりあ藤里」方面に向かう道。さらに進むと「峨瓏(がろう)の滝」や「白神山水の館」があります。

大沢地区:義務教育学校「藤里学園」の前を通りさらに進んだところ。

米田地区:霧が出ている早朝。中心部から10分程度走ったエリア。ここをさらに進むと「素波里(すばり)園地」に到着します。

粕毛地区:奥に見えるのが「藤里駒ヶ岳」。ここのカーブは急なので右折するくらいに思っておくとよい。
このように、生活する上でよく使う道はアップダウンはそれほどなく、未舗装の道もありません。
初心者やペーパードライバーの方にとってもそれほどハードな道路ではないようで、
「想像より平坦で、運転しやすかった」などと言った声を、旅行者や移住前に下見に来た方から聞くことも。
注意が必要なのは、集落内には道幅の狭い道路があること。
車幅や自分の運転技術に応じて、そもそもこの道路は通らない、としている町の方も多いようです。

藤琴地区)車がギリギリ2台すれ違えるくらいの狭さの小道。みんな譲り合って通っています。
あとはやはり、雪道の運転でしょうか。
冬期の道路は下の写真のような状況。
藤里では除雪をしっかりやってくれるので、
町外の方からは「除雪が行き届いていて、走りやすいね」と
言われることも多いです。
ちなみに、冒頭に登場した写真の山道は、
町北部にある「横倉地区」に向かう道路。
この道を使用するのは、山の中腹にある棚田や山歩きに向かう時なので
生活する上で利用する場面はほとんどありません。
藤里には駅がなく、バスなどの公共交通も限りがあるため、
交通手段は自家用車がメインになります。
運転に慣れていない方は不安に思うかもしれませんが、
車中心の生活は、荷物を一気にたくさん運べたり、
暑い日も寒い日も、そして雨の日も快適に過ごせるので、
一度慣れると手放せなくなります。
文=根岸那都美
根岸那都美(ねぎしなつみ)
わたす研究所・副代表。宮城県出身、東京から藤里に移住して9年。個人で営む「初恋デザイン」との兼業。