せっかく移住したのだから、この地域らしいお正月料理を覚えたい!
と数名の料理名人に聞いたところ、材料がすぐ手に入り簡単に作れるけど、
他とは一味違う、と教えてもらったのが「でんぶ」。
「でんぶ」と聞くと、多くの人は桜でんぶが思い浮かびますよね。
でもこの地域の「でんぶ」は、全くの別物でした。それがこちら↓
一見すると、太めに切ったゴボウのきんぴらに見えるのですが、
煮干しを入れることと、煮ずに多めの油でこんがり焼くため、似て非なる風味と食感。
ゴボウとニンジンはボリボリ、煮干しはカリカリとした食感で、後を引きます。
では、作り方をご紹介↓
①多めの油で半身に割った煮干しを炒め、油に煮干しの風味をつけます。
②太めに切ったゴボウを炒めます。あまり動かさず、揚げ焼きにするイメージ。
③ニンジンを追加して引き続き炒めます。
④酒、しょうゆ、みりんをいれて、味がしっかり絡むまで炒めたら完成!
水を加えて少し煮るお宅もあるようですが、この方法だと時短で仕上がるのもうれしいポイント。
ちょっと焦げ目がつくくらいが香ばしくておススメです。
ゴボウは、細長いのに折れにくく、地中深くまでしっかり根を張ることから縁起物とされています。
お隣・青森県が全国一の産地で、新鮮で立派なものが手に入りやすいこともあるので、
藤里でのお正月にはぜひ、この一品にチャレンジしてみてください!
文=佐々木絵里子
佐々木絵里子(ささきえりこ)
わたす研究所・代表
埼玉県出身で、結婚を機に藤里町に移住。町役場および地域⼥性陣との協働プロジェクトを経て、2022年わたす研究所として独⽴し、地⽅における柔軟な働き⽅のしくみづくりに取り組む。2023年より藤里町教育委員会委員も兼務。小学生と保育園児の2児の母。