FUJISATO LIVING COLUMN

  • 暮らしのツボ
  • 2025/03/28

ポカポカ陽気の日が続いたり、急に雪が降ってきたりと、

気温のアップダウンが激しく、「三寒四温」という言葉がしっくり来るこの時期。

 

春は、もうすぐやってきますが……

今回のテーマは“暖房器具”。

 

雪国で暮らす私たちには欠かせない家の寒さ対策。

実際どんなものをみんな使っているのか、ご紹介します。

 

 

①手軽な「石油ファンヒーター」

ストーブと聞くと、この形をイメージする人が多いかもしれません。

小型なものから、大きなサイズまであり、部屋のサイズに合わせて使えます。

近所のホームセンターや家電量販店などでも売っているので、

比較的手に入りやすいのも助かります。

電気で稼働するので、スイッチ押してすぐに暖かい風が出ます。

ぶつかった時などにも自動で停止してくれるので、安全性も高いです。

 

 

 

②鍋も置けちゃう「反射形 石油ストーブ」

 

地元のみなさんが「反射板(はんしゃばん)」と呼ぶこちら。

燃焼室の後ろに反射板が付いており、前方を暖めてくれます。

ストーブ後ろは熱くならないため、置き場所に困りません。

 

上に鍋ややかんを置けるので、キッチンに置くご家庭も多い様子。

お湯を沸かしたり、煮炊きに使えたりと便利!

また、乾電池式なので、アウトドアや災害時にも使えます。

 

 

こちらは反射板のついていない全方位が暖まるタイプ。こちらもかわいくて人気。

 

③部屋全体をじんわり暖める「FF式ストーブ」

 

 

 

FFとは「Forced Flue(強制排気)」の略。

壁に穴を開けて煙突や排気口を通し、そこから排気ガスを屋外へ排出します。

暖房能力が高い一方、排気するので安全性が高く、温風で喉も傷めないため、

このタイプを使っているご家庭が圧倒的に多い様子です。

 

 

灯油は屋外に設置するタンクから直接補充されるので、

自分で入れ替える必要はありません。

こちらも上に鍋ややかんを置けちゃいます!

 

 

④雰囲気、暖かさともに◎「薪ストーブ」

 

これ1台で部屋全体が暖まる「薪ストーブ」。

ゆらめく炎と、パチパチと木が燃える音にも癒されます。

窓が付いているおしゃれなものから、

暖かさ重視の機能性重視のものまであります。

 

「かもや堂」にも設置されているので、

実際に使ってみたい方は訪れてみるのもおすすめです!

 

 

薪は、業者さんから購入して、自宅などに保管するのでスペースが必要。

また、煙突を通す穴を壁に開ける必要があるので、使える家や場所は限られます。

 

町内にある「芦名鉄鋼」さんが作る薪ストーブ(写真=船橋陽馬)

 

 

外がどんなに雪が降っていても、寒さが厳しくても

家が暖かいだけで気持ちも体調も変わります。

次の冬に備えて、暖房器具を見直してみたり、

移住検討中の方はこちらを参考にしてみてください。

 

 

 

 

文=根岸那都美

 

根岸那都美(ねぎしなつみ)

わたす研究所・副代表。宮城県出身、東京から藤里に移住して約10年。この春から、藤里と東京の二拠点居住にチャレンジ。個人で営む「初恋デザイン」との兼業。

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