ポカポカ陽気の日が続いたり、急に雪が降ってきたりと、
気温のアップダウンが激しく、「三寒四温」という言葉がしっくり来るこの時期。
春は、もうすぐやってきますが……
今回のテーマは“暖房器具”。
雪国で暮らす私たちには欠かせない家の寒さ対策。
実際どんなものをみんな使っているのか、ご紹介します。
①手軽な「石油ファンヒーター」
ストーブと聞くと、この形をイメージする人が多いかもしれません。
小型なものから、大きなサイズまであり、部屋のサイズに合わせて使えます。
近所のホームセンターや家電量販店などでも売っているので、
比較的手に入りやすいのも助かります。
電気で稼働するので、スイッチ押してすぐに暖かい風が出ます。
ぶつかった時などにも自動で停止してくれるので、安全性も高いです。
②鍋も置けちゃう「反射形 石油ストーブ」
地元のみなさんが「反射板(はんしゃばん)」と呼ぶこちら。
燃焼室の後ろに反射板が付いており、前方を暖めてくれます。
ストーブ後ろは熱くならないため、置き場所に困りません。
上に鍋ややかんを置けるので、キッチンに置くご家庭も多い様子。
お湯を沸かしたり、煮炊きに使えたりと便利!
また、乾電池式なので、アウトドアや災害時にも使えます。

こちらは反射板のついていない全方位が暖まるタイプ。こちらもかわいくて人気。
③部屋全体をじんわり暖める「FF式ストーブ」
FFとは「Forced Flue(強制排気)」の略。
壁に穴を開けて煙突や排気口を通し、そこから排気ガスを屋外へ排出します。
暖房能力が高い一方、排気するので安全性が高く、温風で喉も傷めないため、
このタイプを使っているご家庭が圧倒的に多い様子です。
灯油は屋外に設置するタンクから直接補充されるので、
自分で入れ替える必要はありません。
こちらも上に鍋ややかんを置けちゃいます!
④雰囲気、暖かさともに◎「薪ストーブ」
これ1台で部屋全体が暖まる「薪ストーブ」。
ゆらめく炎と、パチパチと木が燃える音にも癒されます。
窓が付いているおしゃれなものから、
暖かさ重視の機能性重視のものまであります。
「かもや堂」にも設置されているので、
実際に使ってみたい方は訪れてみるのもおすすめです!
薪は、業者さんから購入して、自宅などに保管するのでスペースが必要。
また、煙突を通す穴を壁に開ける必要があるので、使える家や場所は限られます。

町内にある「芦名鉄鋼」さんが作る薪ストーブ(写真=船橋陽馬)
外がどんなに雪が降っていても、寒さが厳しくても
家が暖かいだけで気持ちも体調も変わります。
次の冬に備えて、暖房器具を見直してみたり、
移住検討中の方はこちらを参考にしてみてください。
文=根岸那都美
根岸那都美(ねぎしなつみ)
わたす研究所・副代表。宮城県出身、東京から藤里に移住して約10年。この春から、藤里と東京の二拠点居住にチャレンジ。個人で営む「初恋デザイン」との兼業。