FUJISATO LIVING COLUMN

  • 暮らしのツボ
  • 2025/08/28

藤里町への移住を考える子育て中の方のために、子育て・教育環境をご紹介。

何回かに分けてお届けしていますが、今回は、小中学校についてです。

 

 

藤里町には、私立の小中学校はなく、町立の“小中一貫校”(※1)が1校あります。

名前は、「藤里町立義務教育学校藤里学園」。

保育園・幼稚園と同様、小中学校も、町内で通うのであれば一択です。

 

藤里学園の正面玄関。子どもたちも先生方も全員がここから出入りする。

 

 

藤里にもかつては小学校・中学校が複数ありましたが、児童生徒数の減少を背景に統廃合が進み、2023年4月、新たに開校したのがこの学園です。

小学校をリノベーションして完成した校舎に、9学年、合計121名が通っています。(2025年7月時点)

 

開校から3年目、地域のみなさんからは「学園」と呼ばれるように。

 

 

小学校6年間を「前期課程」、中学校3年間を「後期課程」と呼び、学年は1~9年生と通しで数えます。(中1が7年生、中2が8年生、中3が9年生)

開校当初は呼び慣れず、みなさん確認のため両方言っていましたが、特に子どもたちは今や7~9年生と言うほうがむしろ自然なようです。

 

 

 

義務教育学校とは?

 

この「義務教育学校」という名称、耳慣れない方も多いですよね。

10年ほど前に国が新たに設けた制度で、小学校6年間と中学校3年間で一貫した教育を行う学校のこと。

教育にまつわる様々な課題を乗り越えるための新たなしくみとして導入され、藤里のような山間部だけではなく、都市部も含め、全国でじわじわ増えてきているそうです。

 

 

「それって小中一貫校と違うの?」という質問が聞こえてきそうですが、制度上、微妙な違いがあるそう。

長くなってしまうのでここではごく簡単に紹介しますが(詳細は※1)、義務教育学校はそれ自体が一つの学校なので、

①前期課程・後期課程をまたいで先生方の授業が可能

②その授業を校長先生の裁量で毎年自由に決められる

という点が特徴的だそう。

 

また、小中学校が別々にある場合よりも、配属される先生の数が数名多くなるんだそうです。(※2)

 

前期課程・後期課程の先生が1つの職員室を使う。

 

 

では、これらの点が、具体的に子どもたちの学校生活にどのように影響しているのでしょうか?

元小中学校教諭および中学校校長として長年教育に携わり、2021年から藤里町教育長を務める金野尚人さんに詳しく教えていただいたところ、

柔軟な組織体制であることを活かした対応によって、学習面・生活面において様々なメリットをもたらしているとのこと。

 

ちょっと長くなってきてしまいましたので、詳細については次回以降、ご紹介していきます!

 

校庭から見た校舎。写真右手にプール、その奥に体育館がある。

校舎2階から見た校庭。すぐそこに田んぼと里山が広がる。

 

 

 

——————–

※1 一般的にこれまで“小中一貫校”と呼ばれてきた学校は、正式には「小中一貫型小学校・中学校」と呼ばれる。小学校・中学校は連携しつつもそれぞれが独立した別々の学校で、1人ずつ校長が置かれ、先生方の組織も別々。小中間で連携した取り組みや教員の乗り入れを行う場合、両校の間での合意や県教育委員会による兼務発令などが必要となる。これに対し、「義務教育学校」は、それ自体が完全に1つの学校で、校長先生は1人、先生方の組織も1つに統一されているため、一組織内で対応を進めることができる。

 

※2 国が定めた学級編制基準により、「義務教育学校加配」で前期課程に1名教員が多く配置される。また、校長・副校長・教頭2名(前期課程担当1名、後期課程担当1名)計4名が管理職として配属されるうち、教頭1名を教員に振り替えることができる。

——————–

 

 

 

文=佐々木絵里子

 

 

 

佐々木絵里子(ささきえりこ)

わたす研究所・代表

埼玉県出身で、結婚を機に藤里町に移住。町役場および地域⼥性陣との協働プロジェクトを経て、2022年わたす研究所として独⽴し、地⽅における柔軟な働き⽅のしくみづくりに取り組む。2023年より藤里町教育委員会委員も兼務。2児の母。

 

 

 

Loading..
LOADING